異様に高い血圧 ―不摂生がもとで死にかけた話(6)―

どうも!八郎です!!

      

描写が抜けていたので、後出しで恐縮ですが。
検査は、①レントゲン→②心電図→③超音波検査
の順で進みました。「②心電図」が抜けておりました。
失礼いたしました。

         

さて、その順番で検査をした後、病巣のデパート八郎の前に現れた車椅子。
誰を載せるのかと、車いすの行方を目で追っていたら、
なんと自分の目の前で止まるではありませんか!!
この車椅子に乗るように看護士に強く促される八郎。

      

そんなの人違いに決まっている、と思う気持ち 80%
ひょっとしたら自分の病気はとてもヤバいのでは、と思う気持ち 20%

       

そんな微妙な動揺を抱えながら車椅子に乗車。
体重で軋む車椅子。
そして、ギシギシ軋む車椅子に押されながら、診察室へと入ります。

         

実は、刻一刻を争う状況であることを知らない八郎。
その運命たるや如何に?
それでは、続きをどうぞ!!    

凝視

看護士「先生っ、入りますっ」

先生「。。。どうぞ」

ガラガラッ

ギシギシ キーコキーコ

    

体重85kgの八郎が車椅子で診察室へと運ばれます。
奇しくも、視点は座っている先生と同じ高さに。

       

先生はこちらをじーっと凝視し。
やや間を開けた後、こういいます。

    

先生「立っているのがやっとではありませんか?」

    

いきなり変な事を言われ面食らいます。

    

八郎「。。。いいえ、そもそもこんな車椅子に座らなくたって歩けますよ。人違いじゃないんですか?」

    

自分も1時間半も検査され、挙句の果てに車椅子に載せられています。
変なテンションになっているようで、先生に食って掛ろうとしているんですが。
食って掛ろうしている当の本人は窮屈そうに車椅子に乗っている状態です(笑)

         

先生は少し驚いた様子で、こう返します。

   

先生「本当に何ともないんですか?」   

異様な血圧

八郎「何ともない訳ないですよ!何ともなければ病院になんて来ませんよ!」

先生「こ、興奮しないで。それも身体によくない」

    

身体に良くない?
先生が何を言おうとしているのかよくわかりません。

    

八郎「だから、微熱があって、食欲が無くて。。。」

先生「血圧が240あるんですよ

八郎「???」

    

いきなり血圧の話が出て???なんですが。
健康とかに全く興味が無かった八郎は、その当時は。
血圧の数字を言われてもそれがどういう状況なのか全く分かっていませんでした。

240

今なら異常も異常、とてもヤバい状況だと分かるんですが。
その当時はその数字の意味が全く分かっていません。

    

先生「普通の人なら倒れていても不思議ではない数字ですよ」

八郎「えっ。。。」

    

倒れる?
俺が?

      

にわかには信じがたい話です。
今日の午前中まで普通に仕事をしていたんですが。。。   

診断不能

先生「あまり不安にさせることは言いたくないんですが」

    

先生は八郎をじっと見つめてこう言います。

    

先生「この病院では診断がつけられません」

八郎「えっ?」

先生「病名の診断がつけられない、ただ。。。」

八郎「ただ?」

    

先生は少し間をおいてこう告げます。

    

先生「極めて良くないかもしれない、という事は言えるかもしれません」

八郎「。。。」

    

言っていることがよくわかりません。
だいたい、何が極めて良くないかもしれないのか、
が、さっぱりわかりません。

    

八郎「。。。先生、何が極めて良くないのか教えてくれませんか?」
(次回へ続く)

      

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