どうも!八郎です!!
重度の高血圧の放置により
心不全と診断され、緊急入院する八郎。
心臓の負担を減らすため
1日250ccの取水制限を敷かれます。
しかし、折からの熱発もあり
のどの渇きはピークを越える状況に。
1日250ccの水分では足りないと判断した八郎は。
悪知恵を働かせて、解熱でもらった氷枕を開封し、
中の氷を食べようと画策します。
果たして、その目論見はうまくいくのか?
それでは、続きをどうぞ!!
えっ?
今度こそ。。。
八郎が、氷枕の中に手を突っ込むさまは、
熊がハチミツのつぼに手を突っ込む様に似ていたかもしれません。
氷枕の中に手を突っ込みます。
生まれて始めての経験で、
恐らくもう二度と、することは無い経験でしょう。
中の氷は。
家庭用冷蔵庫の製氷皿で作った氷と
ほぼ同じ大きさだったかもしれません。
しかし、熱などで微妙に解けてしまい。
手のひらに5-6個は収まる大きさになっています。
漸く、ようやく水分を補給できる。
のどの渇きも最高潮に達し。
手のひらに2-3個の氷を
一気に口に頬張り込みます。。。
次の瞬間、
冷たい氷と、口腔内でそれが微妙に溶けた冷水が、
絶妙のハーモニーを奏でながら、
口を、のどを、そして五臓六腑を、
最後に身体全体を潤してくれます。。。
こうして、八郎は、のどの渇きから解放されたのです。。。
。
。。
。。。
というシナリオを描いていました。
しかし、その氷を口に含んだ瞬間!
今までに、水や氷を口にして
経験したことの無い味覚にとらわれます。
八郎「ブーッ ゲホッゲホッゲホッ」
反射的に氷を吐き出してしまいます。
違和感
八郎『なんなんだ、この味、と言うか、感覚、というか。。。』
水を口に含んで、初めての感覚です。
今まで、塩素のきつい水道水を飲んだことはあります。
ヨーロッパでは、水道水は飲むな、と忠告を受けていたのに、
外に出て買いに行くのが面倒で、
フランスのホテルでごくごく水道水を飲んでいたら、
2日間高熱にうなされたこともあります。(←よい子は真似しない様に、本当に苦しかったです)
そのときも、こんな違和感は感じませんでした。
しかし、今回口に含んで舌で水を転がしたときの違和感は。
これまでの経験には無いものでした。
とてもまずくて、思わず吐き出さずにはいられない。。。
身体が反射的にその指令を出した感じです。
思わず咽てしまい、看護士が来ないか
という不安がぬぐえず、
慌ててその場を隠して、寝たふりをします。
。。。しかし、看護士が来る気配はありません。
どうやら、単発咳き込むくらいでは来ないようです。
改めて、氷を1個、氷枕から取り出し、
1個口に含み、舌の上で転がしてみます。
八郎『。。。圧倒的にマズイ。。。』
およそ日本の水と思えない不味さ。
不味いというよりは、身体が直感で
「危険じゃね?それ」
と告げるような危うさがあります。
これは。。。本当に飲めるのだろうか?
飲用不可
その時、はたと思い出します。
。。。高速のS.A.やショッピングモールにトイレに貼られているステッカーの事を。
このシールですね。
S.A.で初見で抱いた感想。
八郎「ここのトイレの水なんか誰も飲まねーよっ!」
なんて思っていたんですが。
運命は巡り巡って。
今まさに八郎が口にしている水は。。。
このステッカーが貼られている所に流れている水なのではっ!?
そうひらめいた訳です。
真意の程は定かではありませんが。
そんな気がしました。
そんな気がすると
いきなり後味がトイレくさく感じるようになってしまいます。
。。。人間の心理は、五感に必ず多大なる影響を与えます。
目隠しして、見えない状態で
「今からこの箱の中の物をさわって当ててみて。ちなみに生き物だよ」
とウソをついて、中にたわしを入れておいたら。
10人中9人はたわしと気づかないでしょう。
もちろん、先入観を植え付ける印象操作をしていますが。
それくらい、心理状態は五感に影響を与えるはずです。
今まさに、八郎の五感に
「トイレの水、トイレの水、TOILETの水。。。」
と脳が全身全霊で指令を送り続けている最中です。
どうやっても、氷枕の中の水は「トイレの水」という認識なんです。。。
(次回へ続く)
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