面会 ―不摂生がもとで死にかけた話(18)―

どうも!八郎です!!

              

八郎の両親は病状説明のために病院に呼び出され。
八郎の彼女(現嫁)は入院の準備のために病院に呼び出され。
奇しくも、この2組が病院の待合室で
初めて顔を合わせることになります。

謎の老夫婦―不摂生がもとで死にかけた話(14)―

その後、八郎の病状が主治医から説明。
「今夜が峠」だの
「ペースメーカーが必要かもしれない」だの
衝撃の事実を知らされ。
動揺し意気消沈する3名。

            

母の申し出で、八郎との短時間の面会が許可され。
入室前に別室に通されます。

それでは、続きをどうぞ!   

除菌

看護士「まず、手にアルコールスプレーをお願いします」

シュッシュッ

看護士「その後、頭髪が出ないようにこのヘアキャップという帽子を」

看護士「靴はこのようにシューズカバーをかぶせて下さい」

看護士「そして、最後に洋服の上からこの「使い捨てエプロン」を着てください」

父・母・彼女「。。。イソイソ」

    

雑菌が部屋に入らないようにでしょうか。
帽子やエプロンは想像できましたが。
くつもカバーをかぶせないと入室できないとか。
かなり念の入れようです。

    

看護士「最後、マスクをして入室をして下さい」

父・母・彼女「。。。イソイソ」

     

5分くらい身支度に時間がかかりましたが、漸く準備完了。
いよいよ入室です。


果たして八郎はどうなっているのでしょうか?
苦悶の表情を浮かべ
命つなぎとめる戦いを続けているのか。


それとも、意識もなく
静かに自分の身体の中の戦いに全力を傾けているのか。。。   

面会

看護士「時間はすみません、10分程度でお願い致します」

父「わかりました」

母・彼女「(コクコク)」

     

とりあえずは姿が見る事が出来ればそれで。。。
そんな思いで病室に入ります。

              

ドアを2箇所、3箇所とくぐって漸く病室に到着です。
まだ夜の8時前とあってか、部屋はそこそこの明るさ・照度があります。
看護士の後を追いかけると。。。

             

いましたいました。

ベッドに「トド」のような
でかい物体が転がっているではありませんか(笑)
しかし、このトド。
下手をすると今宵までの命なのかもしれません。。。

    

看護士「八郎さーん、ご両親が面会に来られましたよ」

八郎「えっ?」

父・母・彼女「!!!」

    

明日の生命をも脅かすような病魔と闘っているはずのトドが。。。
「えっ?」と発せられた言葉が
結構力強かったのでびっくりして
思わず顔を見合わせます。

     

八郎「おおー、みんな揃って来てくれたんだー、これはこれは。。。」

     

。。。何か身体からは管が生えているかのように繋がれて
見るも無残な感じですが。
しかし、顔は紅潮はしているものの
瞳には力もあり、元気そうにも見えます。

     

父「。。。お前、大丈夫なのか?」

八郎「いやー、全然大丈夫じゃないよーヘラヘラ」

   

本人は大丈夫じゃない、といっていますが。
その言葉や態度には全く説得力がありません。
て言うか、数時間前の救急車からの電話のあいつと全く一緒じゃん。

          

今夜が峠と診断された
はずのあいつ。。。
いったい、どうなってるの?

    

母「身体、きつくないの?」

八郎「んにゃ、全然。と言うかさー、きついって言えば、1日250ccしか水飲んだらダメとか言われてさー、マジ苦行なんだけどー」

父・母・彼女「」     

本当に「今夜が峠」なのか?

30分前の、病状説明では。
目の前に転がっているトドは、
「今夜が峠です」
と言う診断でした。

          

しかし、目の前に転がっているトドは、
見た目は元気そのもの。
とても、いつ消えるとも分からない命
と言う状態には見えません。

    

八郎「ひょっとしてさ、お茶とか持ってきてくれたりした?」

母「あんまり飲んだらダメなんでしょ?」

八郎「もう、のどが渇いて死にそうだよー」

看護士「。。。すみません、騒がしいと他の患者さんの迷惑になりますので。。。」

母「あ、はい、すみません。。。」

    

別に我々はしゃべっていません。
うるさいのは目の前に転がっているトドです。
本当にこのトドは今夜が峠なんでしょうか?
この状態なら、峠が5-6回来ても越えそうな勢いのトドです。
心配して、シリアスになった私たちがバカだったのでしょうか?   

安堵

面会の後、我々はファミレスで遅い夕食をとることにします。

           

父は冷静に

     

「あれはどう見ても今夜が峠、と言う状態ではない。死ぬことは無いだろう」

    

と吐き捨てます。
恐らくあの場にいれば誰もが思うであろう意見。
それに全員が完全に同意(笑)

             

主治医にだまされたなー
くそう
禁煙するとか言わなきゃよかった。。。
なんて話も出たようです(笑)

                     

こうして、親不孝の息子は
とりあえず今すぐ死ぬことは無いだろう。
という安堵を抱えて
一向はその場を後にしたのでありました。
(次回へ続く)

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